DTMの打ち込み方法(初心者向け)

今回は、DTMの醍醐味でもある打ち込みの方法について説明していきます。

 

打ち込みって??

DTMというのは、自分が弾けない楽器や実際に演奏できないフレーズや音色等

打ち込みという作業をする事で自由に再現ができるんです!

 

例えば、オリジナル曲を作る時に、『ドラムの音が欲しいけど自分で演奏はできないし頼める人もいない・・・』

そんな時は、ドラムの音源を使って打ち込んでしまえばいいんです。

 

もし、これを実際に打ち込みを使わずに音源を作ろうとしたら、

ドラマーを見つけ、レコーディングスタジオを借り、エンジニアさんを雇い、レコーディングに挑み・・・

などなど時間もお金も果てしなくかかります。

しかし、すべてDTMで表現ができれば、パソコンの前にいるだけで楽曲が作れてしまうんです。

 

打ち込みの準備

まず、(「MIDIトラック」と「オーディオトラック」の違い)で説明した方法でMIDIトラックを作ります。

 

トラックの右側にはマス目が沢山ありますが、これは小節数になります。

今回は曲の一番頭から打ち込みをしますので、

1小節目のマスで右クリックを押し、[空のMIDIリージョンを作成]をクリックします。

そうすると、緑色の箱(リージョン)が出てきたと思います。

 

イメージとしては、この箱の中に音を入れて、

その音が入った箱を並べていき、楽曲を作っていくといったイメージです。

 

この緑の箱をダブルクリックすると、ピアノの鍵盤の模様が書かれたウィンドウが出てきます。

これが、打ち込みをするための作業場になります。

DTM用語では、ピアノロールと呼ばれます。

*ピアノロールはウィンドウの淵を引っ張ると画面を大きくできます。また、もっと大きい画面で作業がしたいという場合は、

[command+4]でピアノロール専用のウィンドウを新しく出せます。

 

そして、このトラックは例えるならあなたのバンドメンバーです。

しかし、今のままではまだ何も楽器を持っていない状態なので、

このバンドメンバーに早速楽器を持たせてあげましょう。

 

Logicでいうと、画面左側にあるこの部分です。

プリセットで用意されている楽器が沢山並んでいるので、ここから自分の好きな楽器を選んでいきます。

今回は試しに、[Drum kit]から[East Boy]という音源を選んでみます。

そうすると、トラックの画像がドラムの絵に切り替わったと思います。

ここまできたら、ドラマーであるあなたのバンドメンバーに演奏をさせてみましょう!

 

ピアノロールの見方

 

まず、ピアノロールの見方ですが、

マス目が沢山あると思いますが、横が時間(拍)軸・縦が音程(音色)となっています。

音程に関しては見て分かる通り、ピアノをそのまま横向きにしたものと全く同じです。

 

初期設定の拍子(4分の4拍子)では、1小節は4拍で出来ています。

そして縦はピアノと同じ音の並びになります。

 

C1など数字が書いているところを基準に、白い鍵盤だけで言えば、

下からドレミファソラシ(CDEFGAB)と並んでいます。

下にいけば音は低く、上にいけば音は高くなっていきます。

 

そしてドラムの場合、音程はないので各鍵盤に楽器の音が割り当てられているのですが、

Logicは音色の場所が親切に文字で書いてあるので、とても分かりやすいです。

 

打ち込みの方法

ピアノロールの見方がわかったら実際に音を打ち込んでいきます。

 

今回はドラムなので、

試しに、キック・スネア・シンバル(ハイハット)の3つを打ち込んでみます。

 

まず、C1の[kick]と書かれた列の1拍目の頭にピアノロールの上で[command]ボタンを押します。

そうすると、マウスの矢印のマークが鉛筆のマークに変わります。

このマークが出たままクリックを押すと、その場所に棒のようなものが出てきますが、

これをノートと言います。

 

このノートはクリックしながら上下左右に動かすことができ、ノートの淵を掴みながら動かすと長さを変えたりできます。

*間違えて打ち込んでしまったノートは[deleteキー]で消すことが出来ます。

 

試しにこのノートを一番小さいマス目まで短くしてみましょう。

こんな感じになります。

その調子で、kickを3拍目の頭と裏にノートを二つ足します。

*場所がわからない場合は画像のまま打ち込んでみて下さい。

 

そして次は、[Snare Center]と書かれた列(D1)の2拍目と4拍目の頭にノートを打ち込みます。

そうするとこんな感じになります。

ここで一度再生ボタン(スペースキー)を押して聞いてみると、

『ドン・タン・ドド・タン』とドラムが演奏していると思います。

 

最後に、[Hi-Hat Open]と書かれた列(A#1)のすべての拍の頭に4つノートを足してください。

実際に音を聞いてみるとこんな感じです。

 

これで簡単なドラムの打ち込みが出来ました。

 

そしたら一度ピアノロール画面からトラック画面に目を向けてみます。

『ドン・タン・ドド・タン』という音の入った緑の箱が出来ました。

 

この箱は、

optionを押しながらクリックをして横に持ってゆき、クリックを離すとコピーができます

 

また、同じフレーズをずっと繰り返したい場合は、箱の右上の淵を掴みながら横に伸ばしていくと、ループ再生されます

 

右下を掴みながら横に伸ばすと、箱の小節数を増やすことができるので、ピアノロールで打ち込みの続きができます

 

まとめ

今回は基本的な打ち込みのやり方を紹介しました。

今回はドラムの打ち込みでしたが、楽器によって打ち込みのコツは様々です。

初めはとにかく試しに打ち込んでみて、それを聞きながらノートの場所や長さを変えてみたり、

色々と試行錯誤してみると、だんだんと打ち込みに慣れてくると思います。

 

打ち込んだノートをもっと人間らしく演奏させたりなど、

打ち込みにはまだまだ様々な機能があるので、

また別の記事でも少しずつ説明していきたいと思います。

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この記事を書いた人

音楽専門学校を卒業後、東京にてバンド活動をしながら映像制作を行う。

“現役バンドマン映像クリエイター”

動画編集実績100件以上、ココナラにて最上位ランクの評価を獲得。

趣味:サッカー、カメラ、お笑い、アニメ、音楽鑑賞