今回は、DTMでよく使われる言葉[MIDIトラック]と[オーディオトラック]についてです。
そもそもトラックって??
トラックというのは、
Logicの画面でいうこの部分を示します。
簡単に説明すると、
例えばあなたがこれからバンドを組んで曲を作りたいとなった場合の、
バンドメンバーの編成です。
ギターを何人にするのか。
歌は何人で歌うのか。
音(楽器)を足していく分だけトラックを増やしていきます。
(DTM初心者が30分でオリジナル曲を簡単に作る方法)
の記事で、ループ素材を使った際に
トラックの部分にそれぞれ楽器の絵が出てきたと思います。
上の画像の場合、この曲は、ギター3人・ドラム1人・ベース1人・ボーカル1人
というバンド編成でできた曲です。
もちろん、ここから楽器を好きなように増やしたり・減らしたりできます。
新しく音(楽器)を増やしたいと思った時に、このトラックを増やすというわけです。
トラックの増やし方
まず、トラックの増やし方ですが、
トラック部分の一番上にある「+」ボタンを押します。
*今使っているトラックと全く同じトラックを複製したい場合は、「+」の右隣のボタンで複製できます。
そうすると、トラックを選べるウィンドウが出てきますので
[MIDIトラック]を使いたい場合は、「ソフトウェア音源」 [オーディオトラック]を使いたい場合は、「オーディオ」を選択します。
他にもいくつか項目がありますが、まず始めの方はこの2つのどちらかで選択します。
MIDIトラックとオーディオトラック
いよいよ本題です、
トラックというのは基本的に2種類あり、
それが、「MIDIトラック」と「オーディオトラック」です。
「MIDIトラック」というのは→音源(楽器)を選び、自由に音を編集できるトラック
「オーディオトラック」というのは→歌やギターなど、レコーディングした波形を編集するトラック
もう少し簡単に説明すると、
MIDIトラックというのは、いわゆる「打ち込み」と呼ばれる作業をする際に使うトラックです。
オーディオトラックというのは、「レコーディング」と呼ばれる作業をする際に使うトラックです。
それぞれのメリットとデメリットですが、
「MIDI」
メリット→好きな音源を使って好きなように音を足したり、音程や音の強さなどを一音一音細かく編集することができる。また、何の音が鳴っているか等を視覚的に確認ができるのでとても分かりやすい。
デメリット→MIDI特有の打ち込み感がどうしても出てしまう(カラオケやスーパーで流れているような感じ)。音量差が視覚的に分かりにくい。音源によってパソコンへの負担が大きい。
「オーディオ」
メリット→人間味が出せる。音量差が視覚的に分かりやすい。パソコンへの負担が少ない。
デメリット→レコーディングした後は音作りや音程などを編集するのが難しい。波形しか表示されないので、視覚的に分かりにくい。
どちらも良い部分と難しい部分があるので、上手く使い分ける必要があります。
僕の場合だと、ドラムやピアノ、シンセなどはMIDIトラックで音を打ち込み、
ギター・ベースや歌はオーディオトラックを使い実際に演奏してレコーディングをします。
まとめ
今回はMIDIトラックとオーディオトラックの違いを説明しましたが、
音源を作る場合、実際に弾けない楽器はMIDIトラックを使って打ち込み、
レコーディングのできる楽器はオーディオトラックで録音した方が、
人間味もあり、MIDI特有の薄っぺらい音にならずに音源が作れると思います。
もちろん、すべて打ち込みの曲もあれば、実際に楽器を全部演奏するということもあります。
状況に応じてMIDIとオーディオを使い分けていけたらとても良いと思います。